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【イベントレポート】『ヴァリューズ×リクシス シニア市場/フレイル・プレフレイルに関する共催セミナー』

【イベントレポート】『ヴァリューズ×リクシス シニア市場/フレイル・プレフレイルに関する共催セミナー』

2020102日に、リクシスは株式会社ヴァリューズ様と共催で、特にフレイル・プレフレイルのシニア層をターゲットにしたマーケティングご担当者様や、向けのオンラインセミナーを開催いたしました。

一口にシニアと言っても、そこには公的介護保険制度による要介護認定を受けている方(要介護者)から、その予備軍とされるフレイル(虚弱)、プレフレイル(前虚弱)、そして健康な方々が存在しており、状態像ごとに多様な生活様式があります。特に、介護保険サービスを受けている要介護者と比べて、比較的元気でありつつも、要介護予備軍として位置付けられるフレイル・プレフレイルの生活実態の把握は簡単ではありません。

多くの企業様が新たなサービスを展開していくためにも、それぞれのシニア層の生活実態を掴んだ上で、ターゲットを定めていくことは大変重要なことと捉えております。

このようなリクシスの考えのもと、セミナー当日は約70名の方々にご参加を頂きました。ご参加企業様の業種は様々で、シニア市場への関心の高さが伺えました。

【リクシスのご報告】

そうした中、セミナーでは以下の3つのご報告をさせて頂きました。

<1、前提となるシニア市場の捉え方>

まずはシニア市場そのものを捉えるための前提となるご報告をいたしました。行政資料や、独自の情報より分類した健常、プレフレイル、フレイル、要介護状態までの市場規模やそれぞれの状態像のシニアが生活の場のどこにいるのかといったことをお示しいたしました。

シニア市場は日本の人口全体が減少傾向にある中で、唯一の拡大維持マーケットです。また、人口の3割に満たない60歳以上人口が国民全体の6割以上の金融資産を占めており、今後も拡大するマーケットであることがわかります。

こうしたことから、リクシスでは、居場所がはっきりしている方で、決済権を持つシニアに対してリサーチをかけることが出来るという強みをご参加者の皆様にお示しできたと思います。

<2、シニアの健康意識とコロナの影響>

次にシニアの健康意識と、それがコロナによってどのように変化したかということについてご報告をいたしました。

65歳以上のシニアにおいては、家計や家族関係などを抑えて、約7割が幸福感の基準に「健康状況」を挙げており、老後の不安はその裏返しで「健康上の問題」を挙げています。多くの高齢者が健康のための生活習慣に気をつけていることが見えてきます。

また、コロナ禍でシニアにどのような健康意識の変化が起きたかということについてご報告しました。コロナをきっかけとして、医療・介護知識を持っておきたいと答えた方が半数以上であったことなど、今後ますますシニアの健康意識にリーチできるサービスが求められていることが見えてきたと思います。

<3、シニアの消費行動>

3つ目に独自のアンケートとWeb行動ログからわかった、プレフレイル、フレイル層の購買意識やEC利用実態についての様々な実態をご報告をいたしました。

シニア層はどこか保守的な傾向があり、新しいものに触れる機会が少ないというイメージを持たれる方がいらっしゃるかもしれませんが、すでに総務省の発表では、70代以上の方でも70%がネット利用をされているなど、シニアのリテラシーは年々高まっています。テレビや新聞などと同じく、インターネットによるリーチが今後はますます重要になってきていることが示されたと思います。

こうした報告に、ご参加者の皆様からは「高齢者の意識についてフレイルという軸で深めることができた」「高齢者でもネットを見ることがわかった」との声を頂き、イメージと実態の乖離を埋めて、マーケットの輪郭をつかむことに寄与できたと感じております。

【ヴァリューズ様のご報告】

ヴァリューズ様はログデータからユーザーのウェブ行動を用いた様々な分析事業を得意とされていらっしゃいます。今回は250万人規模のパネルの中から、認知症を検索キーワードとした行動分析をご紹介くださいました。

大きくは二つです。一つは量的な観点で、どのような人がどのような視点で認知症を見ているのか、もう一つはより定性的な観点で、どういう人がどんな文脈でどのようなコンテンツをみているかを分析していくというものでした。

まず量的な観点では、認知症について、約200万人が750万回ほど閲覧していることを皮切りに、よく認知症について調べている年代層や性別などの基本属性が見て取れました。加えて、認知症と合わせてどのようなキーワードを同時検索しているかなど、様々な傾向が見えてくる報告になりました。

次に定性的な観点では、一人のユーザーが認知症を調べる前後の動きに着目して、前後の文脈やユーザーの置かれている背景を整理した分析を紹介されました。量的なデータを眺めているだけではわからない、個人を深く掘り下げることで、シニアマーケットを深く、広く見ることが出来るということをご紹介くださいました。

<まとめ>

以上のように、今回のリクシスと株式会社ヴァリューズ様によるセミナーでは、シニアマーケットへの進出を考える多くの企業様にとって、大変有用な情報をご提供できたと自負しております。

今後ますます注目されるシニア市場ですが、私たちの得意とするシニア層の様々な生活実態調査などを、全国の提携している介護事業所様や関係パネルを通じて、多様なお手伝いができると考えております。

今後もこうしたセミナー等を通じて、皆様にとって少しでも有用なシニアマーケット情報をご提供してまいります。どんな些細なことでも構いませんので、ご興味ご関心をお寄せ頂きましたら、是非一度ご連絡ください。

問合せ先:https://www.lyxis.com/contact/
リクシス マーケティングリサーチ事業 research@lyxis.com

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